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【企画展】10・10空襲
企画展
2024.09.06〜10.28
終了しました
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今年は1944年10月10日の10・10空襲から80年目を迎えます。
那覇は王国時代から港町として栄え、1879年(明治12)の沖縄県設置以後は、県庁所在地として政治・経済・文化の中心となりました。大正から昭和初期にかけて那覇港整備とともに鉄道・バスなど陸上交通網の整備も進み、デパートや市場、映画館が立ち並ぶ近代的な街となりました。
しかし日本が戦時体制下となり、日中戦争からアジア・太平洋戦争へと戦線が拡大していくと、戦争は那覇の人々の暮らしにも暗い影を落とし始めます。
そして1944年(昭和19)10月10日。早朝、空母から飛び立った米軍の艦載機が奄美以南の南西諸島の島々を攻撃しました。これがいわゆる「10・10空襲」です。この空襲によって当時の那覇市の9割が焼失し、近代的な那覇の街は壊滅しました。米軍の沖縄島上陸より5カ月前の空襲は、戦況を知らされていなかった住民が初めて戦争の恐ろしさを実感した日でした。
この日をさかいに一変した那覇の街と住民の被害、10・10空襲がその後の地上戦へ与えた影響などを、体験者の証言を中心にご紹介します。